平成28年度 社会医療法人財団 白十字会 佐世保中央病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 150 109 137 180 408 636 1559 1673 1410 378
平成28年度の全退院患者数は6,640人(入院後24時間以内死亡患者を除く)で、平均年齢67.0歳、年齢中央値71歳、年齢階級中央値50歳台となっております。(平均値は極端に低い数値や高い数値に影響を受ける場合があるため、年齢順に並べたとき真ん中に位置する年齢中央値、年齢階級中央値を併せて示しております。)当院はがんなどの手術症例に加えて、特に救急医療に力を入れており、幅広い年齢層の患者さんに対応しています。60歳以上の患者さんの割合は約75.6%にのぼり地域社会の高齢化を反映しています。また当院は小児科を有していることから、新生児を除く、10歳未満~10歳代の患者さんにも対応しています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
糖尿病内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100070XX99X000 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等2 なし 副傷病なし 85歳未満 45 10.69 11.48 0.00% 61.38
100070XX99X100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等2 1あり 副傷病なし 85歳未満 35 12.77 14.61 5.71% 60.91
100071XX99X100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 手術なし 手術・処置等2 1あり 副傷病なし 85歳未満 22 18.00 14.91 0.00% 67.64
100071XX99X110 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 手術なし 手術・処置等2 1あり 副傷病あり 85歳未満 16 16.44 16.40 0.00% 68.25
100060XX99X100 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等2 1あり 副傷病なし 85歳未満 14 13.14 13.46 0.00% 51.00
合併症、末梢循環不全がない2型糖尿病が多く、合併症ありの患者さんも1/3を占めています。合併症があると在院日数が長くなる傾向にあります。1型糖尿病は1割程度でした。糖尿病教育入院は多職種からなるチーム医療で取り組んでおります。
リウマチ科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070560XX99X0XX 全身性臓器障害を伴う自己免疫性疾患 手術なし 手術・処置等2 なし 83 18.35 17.77 2.41% 58.14
070470XX99X2XX 関節リウマチ 手術なし 手術・処置等2 2あり 55 20.95 25.16 1.82% 72.73
070470XX99X5XX 関節リウマチ 手術なし 手術・処置等2 5あり 39 9.74 6.69 0.00% 55.13
070470XX99X0XX 関節リウマチ 手術なし 手術・処置等2 なし 38 8.03 14.52 0.00% 55.32
060130XX99000X 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 副傷病なし 33 4.48 7.44 0.00% 66.48
リウマチ・膠原病センターに通院中の患者数は2016年3月時点で2,740名であり、その中で関節リウマチの患者さんが一番多く、57%(1,549名)を占めています。毎年、600名近くの新患患者の中で約3割が関節リウマチの患者さんであり、約200名/年のペースで増えています。このため当然のことながら関節リウマチの診断、治療方針の決定・変更、教育入院などのために入院される患者さんが多くなっております。次に、「全身性臓器障害を伴う自己免疫性疾患」、いわゆる膠原病の患者さんですが、リウマチ・膠原病センターに通院中の患者さん(2,740名)のうち、一番多い関節リウマチの患者さん(57%:1,549名)を除いた残りは、そのほとんどが膠原病の患者さんです。膠原病は全身性エリテマトーデス160名(6%)、強皮症144名(5%)、混合性結合組織病42名(2%)、ベーチェット病47名(2%)、皮膚筋炎・多発性筋炎41名(1%)などで、不明熱、皮疹、蛋白尿、関節痛、筋痛など多彩な症状と検査値異常で入院精査になることが多く、当センターの特徴となっています。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
180040XX02X0XX 手術・処置等の合併症 内シャント血栓除去術等 手術・処置等2 なし 44 3.48 3.44 2.27% 67.70
110280XX99000X 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 副傷病なし 28 12.57 12.84 0.00% 75.14
110280XX99010X 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 1あり 副傷病なし 13 11.62 14.77 7.69% 63.77
040081XX99X00X 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 副傷病なし 13 16.08 21.25 0.00% 80.77
110260XX99X0XX ネフローゼ症候群 手術なし 手術・処置等2 なし 22.67
当科入院では、DPC14桁コードで分類すると「手術・処置等の合併症」の請求となる透析シャント狭窄が症例数で1位になっています。上位3位までを占める症例数の多い疾患は、大きく分けて2種類であり、「①透析導入までの管理、導入に必要な手術(内シャント術)、そして透析導入とその後の管理」、「②尿検査で蛋白尿や血尿を認めた場合に疑われる慢性糸球体腎炎の検査・治療」となっています。内シャント術は25例、透析導入は16例、内シャント不全(狭窄)の治療は44例となっています。ネフローゼ症候群に対しては原因精査を腎生検で行い、診断治療を行っています。

※患者数10症例未満(-)表示
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040XX9910XX 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 55 5.11 3.68 1.82% 70.20
040081XX99X00X 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 副傷病なし 51 23.63 21.25 15.69% 84.43
040040XX99040X 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 副傷病なし 36 16.81 12.35 13.89% 72.00
0400801299X000 肺炎等(市中肺炎かつ15歳以上65歳未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 副傷病なし A-DROP スコア0 17 7.65 8.31 0.00% 35.00
040110XXXXX0XX 間質性肺炎 手術・処置等2 なし 16 16.13 19.92 0.00% 68.88
肺の悪性腫瘍(主に気管支鏡検査入院)が55例で最も多く、誤嚥性肺炎が2位、肺の悪性腫瘍(化学療法目的入院)が3位でした。DPCコード6桁の疾患コード(傷病名単位)で見ると、040040肺の悪性腫瘍(疑い病名も含む)は157例あり、上位1位(55例)、3位(36例)を除く66例中、41例がその他の化学療法を行っている患者さんでした。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050XX99100X 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 なし 副傷病なし 82 3.74 3.06 0.00% 70.55
050050XX02000X 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1 なし、1・2あり 手術・処置等2 なし 副傷病なし 58 9.03 4.71 1.72% 68.45
050130XX99000X 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 副傷病なし 42 24.55 17.95 7.14% 83.60
050210XX97000X 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1 なし、1・3あり 手術・処置等2 なし 副傷病なし 22 18.50 11.38 9.09% 77.36
050050XX99130X 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 3あり 副傷病なし 22 3.73 5.94 0.00% 68.73
本年度は「狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患治療」が多く、次いで「心不全の治療」となっています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100XX01XX0X 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 副傷病なし 377 2.33 2.72 0.00% 65.41
060340XX03X00X 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 副傷病なし 102 9.90 11.06 3.92% 76.42
060100XX03XXXX 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 38 5.47 7.38 0.00% 64.89
060050XX97X0XX 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) その他の手術あり 手術・処置等2 なし 35 14.09 11.74 0.00% 74.74
150020XXXXX0XX 細菌性腸炎 手術・処置等2 なし 34 9.21 7.24 2.94% 57.03
当科では、大腸内視鏡検査件数が年間1,580件であり、そのうち内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術を行った377症例が症例数1位のDPCコードとなりました。また胆管結石や胆管炎などの胆道疾患が102症例で2位のDPCコードであり、内視鏡的胆道ステント留置術も第2位の手術数でした。症例数の3位は早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術を行った38症例のDPCコードでした。4位に肝・肝内胆管の悪性腫瘍、5位に細菌性腸炎という結果になっております。検査、手術件数とDPCコードは一致しませんが、症例数だけからみると胃や大腸の腫瘍や胆石、胆道腫瘍などの胆道疾患に対する内視鏡的治療を行う件数が多いことが当科の特徴となっております。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160X001XXXX 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 42 10.12 5.29 0.00% 65.29
090010XX02X0XX 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 単純乳房切除術(乳腺全摘術)等 手術・処置等2 なし 38 17.32 10.30 0.00% 61.32
060330XX02XXXX 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 32 9.34 6.82 0.00% 58.88
060035XX01000X 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 副傷病なし 31 22.00 15.92 3.23% 68.84
040040XX97X0XX 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2 なし 27 24.19 12.73 0.00% 67.26
当科では、肺や気管、縦隔などの胸部疾患から、食道、胃、大腸などの消化管、肝胆膵疾患、乳腺および甲状腺疾患、ヘルニアなどの一般外科的な疾患まで、手術を含めた診療を行っております。救急疾患に対しては平日、夜間、休日にかかわらず、対処するように努めております。癌に対しては、標準手術を中心に、適応があれば拡大手術や縮小手術を行ったり、化学療法や放射線療法などを用い、集学的な治療を行ったり、患者さんの病態に合わせた治療を行っております。最近は内視鏡(胸腔鏡、腹腔鏡)を使った鏡視下手術症例が増えてきています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800XX01XXXX 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 75 30.72 27.63 74.67% 84.16
160610XX01XXXX 四肢筋腱損傷 靱帯断裂形成手術等 53 28.74 20.87 7.55% 65.89
070230XX01XXXX 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 24 27.54 26.26 29.17% 73.13
160690XX99XX0X 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 副傷病なし 21 19.76 20.57 52.38% 79.43
160620XX01XXXX 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。) 腱縫合術等 21 14.05 11.91 0.00% 40.48
整形外科で扱う入院での疾患は、頻度の多い順で、1)手術を要するような各部位の骨折、2)手術を要する腱や靭帯の外傷、3)手術を要する関節症(膝の人工関節など)などが上位になります。そして当科の特長としては関節鏡を使った手術を多く取り入れていることです。中でも「肩腱板断裂の修復術」に代表される肩関節の鏡視下手術は年間70例を超えており、長崎県内でも有数の病院になっています。また最近では糖尿病やリウマチの患者さんの手術なども増えてきています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100XX97X00X 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 副傷病なし 35 11.20 9.87 20.00% 80.43
010010XX9905XX 脳腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 5あり 32 7.31 15.14 0.00% 67.75
010230XX99X00X てんかん 手術なし 手術・処置等2 なし 副傷病なし 23 8.00 7.12 8.70% 70.52
160100XX99X00X 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 副傷病なし 19 13.00 7.52 15.79% 65.53
010060X2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内かつJCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 副傷病なし 発症前RankinScale 0、1又は2 16 21.56 16.54 37.50% 67.06
高齢者の多い地区で救急医療を行っており、高齢者の転倒・転落外傷やてんかん、脳梗塞搬入が増加傾向にあり、脳外科と一緒に脳卒中専門医による内科的治療及びt‐PA血栓溶解治療や血管内治療(血栓回収療法)を積極的に施行しています。また、内科系の充実、密な病診連携で脳腫瘍の紹介が増えています。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050180XX97XXXX 静脈・リンパ管疾患 その他の手術あり 195 2.94 3.34 0.00% 66.32
050163XX03X0XX 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2 なし 19 16.74 12.74 10.53% 80.42
050163XX99000X 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 副傷病なし 16 5.19 8.76 0.00% 79.38
050050XX0101XX 狭心症、慢性虚血性心疾患 心室瘤切除術(梗塞切除を含む。) 単独のもの等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 1あり 10 27.40 23.36 10.00% 65.40
050080XX01010X 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 1あり 副傷病なし 10 28.5 24.70 0.00% 74.20
当科入院では、「静脈・リンパ管疾患」である下肢静脈瘤が症例数で1位、非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤に対するステントグラフト内挿術が2位となっております。当科の診療内容として、24時間緊急に対応できる体制を整え、心臓・大血管疾患、末梢血管疾患の外科的治療を中心に行っております。特に最先端治療である低侵襲手術として①心臓弁膜症に対する右開胸小切開手術、②胸部・腹部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術、③下肢静脈瘤に対するレーザー焼灼術を積極的に行っており、体への負担が少ないやさしい専門医療を心がけています。また最近では、高齢者の方々の手術が増加しており、手術侵襲を少なくするために人工心肺を使用しない心拍動下冠動脈バイパス手術を積極的に行っております。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
0400801199X00X 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 副傷病なし 39 6.74 5.79 0.00% 5.69
040090XXXXXX0X 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 副傷病なし 31 6.10 6.02 0.00% 0.61
150010XXXXX0XX ウイルス性腸炎 手術・処置等2 なし 17 4.53 5.50 0.00% 6.76
080270XXXX1XXX 食物アレルギー 手術・処置等1 あり 17 2.00 2.26 0.00% 2.71
100250XX99100X 下垂体機能低下症 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 副傷病なし 13 2.69 3.81 0.00% 8.62
当科入院では「肺炎」、「急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症」が上位となっています。治療は標準化されたガイドラインに基づいて行い、全例で細菌培養検査(血液と鼻咽頭拭い液)を実施しています。当科では医師の専門性を生かして、小児循環器疾患、小児神経疾患の専門医療を行っております。「子どもの現代病」とも言われる、食物アレルギー、生活習慣病(肥満)、起立性調節障害や心身症の診療にも正面から取り組んでいます。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080XX991XXX 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 48 2.50 2.68 0.00% 69.85
110310XX99XX0X 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし 29 11.62 12.43 6.90% 70.28
110070XX0200XX 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 21 7.81 7.44 4.76% 76.19
11013XXX06XXXX 下部尿路疾患 膀胱結石、異物摘出術 経尿道的手術等 5.75
110200XX02XXXX 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術 9.98
当科入院では、前立腺癌診断目的の針生検が症例数で1位、急性腎盂腎炎が2位、膀胱癌に対する膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)が3位となっています。男性特有の病気である前立腺疾患をはじめとして、排尿に関するすべての臓器(腎臓、尿管、膀胱、尿道)の疾患の患者さん(女性・小児を含む)を対象に診断、治療を行っています。

※患者数10症例未満(-)表示
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030390XX99XXXX 顔面神経障害 手術なし 12 7.67 9.60 0.00% 57.33
030400XX99XXXX 前庭機能障害 手術なし 5.24
030230XXXXXXXX 扁桃、アデノイドの慢性疾患 8.12
030350XXXXXXXX 慢性副鼻腔炎 7.47
030240XX99XXXX 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 9.43
当科では、めまい、突発性難聴、顔面神経麻痺などの急性疾患に対する入院治療や慢性扁桃炎、副鼻腔炎に対する手術を行っています。悪性腫瘍に対する手術は行っておりません。

※患者数10症例未満(-)表示
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080020XXXXXXXX 帯状疱疹 31 7.87 8.96 0.00% 69.68
080011XX99XXXX 急性膿皮症 手術なし 13 9.23 11.97 7.69% 59.92
080250XX99X0XX 褥瘡潰瘍 手術なし 手術・処置等2 なし 24.88
070395XX99XXXX 壊死性筋膜炎 手術なし 18.76
080050XXXXXXXX 湿疹、皮膚炎群 10.70
当科入院では、症例数の多い方から「帯状疱疹」「急性膿皮症」の順となっています。1位の「帯状疱疹」の治療では、頭部顔面やその他体幹でも中等症~重症の帯状疱疹にたいして、抗ウイルス剤の点滴を実施し、帯状疱疹に伴う疼痛や皮疹への対策もあわせて行います。発疹が枯れて疼痛も軽減したところで通院治療となります。2位の「急性濃皮症」は主に高齢者の下腿に生じた細菌感染症で、患部の安静と抗生剤点滴、患部への外用処置を行います。疾患に伴う患部の腫脹、紅斑、疼痛などの症状が軽減するまで加療します。

※患者数10症例未満(-)表示
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 43 15 11 1:UICC TNM分類 第7版
大腸癌 29 24 34 62 24 1:UICC TNM分類 第7版
乳癌 30 57 11 10 1:UICC TNM分類 第7版
肺癌 19 35 51 26 1:UICC TNM分類 第7版
肝癌 14 10 42 1:UICC TNM分類 第7版
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ですが、日本で患者数の多い5つの癌(胃癌・大腸癌・肺癌・乳癌・肝癌)を病期毎に集計したものです。平成28年4月1日~平成29年3月31日の退院患者を対象とし、患者数には延患者数を掲載しています。なおStage「0」は集計の対象外となっています。癌のStageとは、癌がどれくらい進行しているかという進行度合いのことです。癌のStageには、「0~Ⅳ」まであり「Ⅳ」が最も進行している(悪い)状態となります。  Stage判定には次の3つの基準を基に分類されます。
【T】癌の大きさ(広がり)
【N】リンパ節への転移の有無
【M】他の臓器への転移有無 
Stage「不明」とは、上記3つの内いずれかが判断つかずに分類ができなかったのもです。

当院では、胃癌・大腸癌共に早期の癌に対して、内視鏡治療であるESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)やEMR(内視鏡的粘膜切除術)を行っております。近年の内視鏡による診断・治療技術の飛躍的な進歩により胃癌や大腸癌は早期癌の段階で発見し治療を行うことでほぼ100%完治できるようになってきています。内視鏡での切除が出来ないものに関しては外科的手切除を行い癌の進行状態及び患者さんの状態を診て腹腔鏡下または開腹下に手術を行っております。さらに手術で治らないほど進行した癌や、手術で切除したが小さな癌が体内に残っている可能性がある場合には抗癌剤による化学療法を行っています。乳癌は、他の癌と違い自己触診にて発見できるケースや健診にて発見しやすい癌であるため比較的早期で発見できる癌ですが、中には腋下リンパ節転移や遠隔転移(肺・肝臓・骨)などの患者さんも少なくありません。それぞれの患者さんに一番適したオーダーメイドな治療(抗癌剤・ホルモン治療・放射線治療)を提供するため患者さんと相談しご納得いただいたうえで治療を行っています。肺癌は、StageⅠやⅡなど手術が出来る患者さんに対しては外科的治療として肺悪性腫瘍手術を行っています。手術は低侵襲性の胸腔鏡下での手術を主に行っています。StageⅢやⅣの手術の適用がない患者さんには化学療法を行っている方が多く、癌の遺伝子異常を調べて細胞障害性の抗癌剤や分子標的薬を使用し治療を行っています。肝癌は、来院時すでに進行した癌が多く、たとえ根治したとしても1年間で15%と高い確率で再発してしまうため再発の患者さんの割合が他の癌と比べ多い結果となっています。肝癌にならない為にもC型肝炎やB型肝炎の治療を行う必要があります。

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成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 40 15.83 63.68
中等症 93 16.16 73.05
重症 11 14.73 86.82
超重症
不明
成人市中肺炎の重症度別患者数等ですが、20歳以上の肺炎入院患者さんを対象とし、市中肺炎ガイドラインによる重症度分類システム(A-DROPスコア)を用いて集計を行っております。
A-DORPとは次の5つの項目です。
A - 年齢 : 男性70歳以上、女性75歳以上 
D - 脱水 : BUN 21mg/dl以上または脱水あり 
R - 呼吸 : SpO2 90%以下(PaO2 60Torr以下) 
O - 意識 : 意識障害あり(肺炎による) 
P - 血圧 : 血圧(収縮期)90mmHg以下 
上記5つの項目のうち該当する項目がない場合は ⇒【軽症】
該当する項目が1つから2つある場合は ⇒【中等症】
該当する項目が3つある場合は ⇒【重症】
該当する項目が4つから5つある場合、またはショックがあれば⇒【超重症】となります。

本来、軽症に分類される患者さんは、外来での治療となりますが、肺炎の基礎疾患として、膠原病や糖尿病などが存在する症例が多く、免疫不全状態などで入院での治療が必要となる方がいらっしゃいます。

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脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 - 16 10.00 72.19 0.00%
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 -
I63$ 脳梗塞 3日以内 138 26.31 77.87 47.10%
その他 27 25.00 76.67 11.11%
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの - 36 9.08 71.08 0.00%
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの -
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> -
I679 脳血管疾患,詳細不明 -
脳梗塞(発症から3日以内)の138名の患者さんの内、急性期脳梗塞に対する超急性期血栓溶解療法(t-PA)を施行した患者さんは5名、さらに入院当日に緊急に経皮的選択的脳血栓・塞栓溶解術や経皮的脳血栓回収術を行った患者さんは11名でした。当院は地域脳卒中センターとして脳卒中患者の受け入れを24時間体制で行っており、CT、MRI、超音波検査を即時に行うことで、早期診断・治療を開始し、非侵襲的治療である内視鏡手術や血管内治療を積極的に行っております。リハビリも365日休みなしの体制で行いロボットスーツHALを用いた最新のリハビリも行っております。さらに脳卒中連携パスを用いて急性期から回復期への患者さんの管理を行うことで連携がスムーズに行えており、回復期リハビリ等を目的とした他の病院への転院は65名:47.10% となっております。(自宅退院57名:41.30%、施設等への入所8名:5.8%、死亡退院8名:5.8%)

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診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 60 1.78 6.27 0.00% 60.52
K6335 ヘルニア手術(鼠径ヘルニア) 42 2.74 6.38 0.00% 65.29
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)) 38 1.68 14.63 0.00% 61.32
K7193 結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術) 35 8.34 24.46 8.57% 68.00
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 31 3.35 12.90 0.00% 67.55
当科で多い手術としては乳癌の手術、大腸癌の手術、胆石症に対する手術となっておりますが、手術術式などの違いにより上記のような結果になっております。乳癌に対する手術では、腫瘍の大きさや進行の程度、患者さんの希望に合わせて、根治性と整容性を考えた治療を行っております。大腸癌に対する手術や肺癌に対する手術では、病態により内視鏡下手術が増加してきております。その他に胆石症に対する腹腔鏡下胆のう摘出術、ヘルニア手術なども行っております。最近は各科で抗癌剤による治療も増加してきているため、抗悪性腫瘍剤静脈注入用植込みカテーテル設置術も増えてきています。

※手術患者数は「医療資源を最も投入した傷病名」の診療科毎に集計し、一入院期間中に複数の手術を行った場合、主たる手術のみを表示する為、当科で実施した年間手術件数とは一致しません。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術 60 2.37 26.85 63.33% 80.25
K080-41 関節鏡下肩腱板断裂手術(簡単なもの) 47 1.57 26.02 8.51% 64.98
K0462 骨折観血的手術 41 3.83 19.98 19.51% 65.71
K0821 人工関節置換術 32 2.47 25.06 21.88% 71.66
K0811 人工骨頭挿入術 28 4.36 26.00 75.00% 84.18
当科の上位手術は、K0461 骨折観血的手術(上腕、大腿)、K080-41 関節鏡下肩腱板断裂手術(簡単なもの)、K0462 骨折観血的手術(前腕、下腿)となっております。骨折のうち大腿骨が一番多く51件(平均年齢83.3歳)、次に上腕骨が9件(平均年齢62.9歳)でした。整形外科で扱う入院の疾患は、頻度の多い順で、1)手術を要するような各部位の骨折、2)手術を要する腱や靭帯の外傷、3)手術を要する関節症(膝の人工関節など)などが上位になります。そして当科の特長としては関節鏡を使った手術を多く取り入れていることです。中でも「肩腱板断裂の修復術」に代表される肩関節の鏡視下手術は年間70例を超えており、長崎県内でも有数の病院となっております。また最近では糖尿病やリウマチの患者さんの手術なども増えてきております。

※手術患者数は「医療資源を最も投入した傷病名」の診療科毎に集計し、一入院期間中に複数の手術を行った場合、主たる手術のみを表示する為、当科で実施した年間手術件数とは一致しません。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 24 0.13 13.13 20.83% 80.71
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他のもの) 17 7.12 26.12 17.65% 68.35
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 12 3.33 32.00 33.33% 72.58
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭して行うもの)(脳内のもの) 10 0.10 30.60 90.00% 81.10
K164-5 内視鏡下脳内血腫除去術
24時間体制での救急医療で、外傷や脳血管障害の急患が増え、緊急手術が増加し、穿頭による慢性硬膜下血腫手術では必ず内視鏡での確認を行い、脳内出血やくも膜下出血に対しては、顕微鏡手術や内視鏡を用いた低侵襲治療、血管内治療を組み合わせた血腫除去やクリッピング術を行っています。また、各種モニタリング下に内視鏡を併用した安全確実な脳腫瘍摘出術を実施しています。血管内治療専門医による頸動脈ステント術や動脈瘤コイル塞栓術も増加傾向です。

※手術患者数は「医療資源を最も投入した傷病名」の診療科毎に集計し、一入院期間中に複数の手術を行った場合、主たる手術のみを表示する為、当科で実施した年間手術件数とは一致しません。
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心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 183 0.04 1.89 0.00% 66.58
K5522 冠動脈、大動脈バイパス移植術(2吻合以上) 20 5.00 33.50 25.00% 68.50
K610-3 内シャント設置術 12 0.08 1.17 8.33% 63.50
K5551 弁置換術(1弁のもの) 12 13.08 34.50 25.00% 79.92
K5612 ステントグラフト内挿術(腹部大動脈) 12 2.58 13.17 16.67% 83.50
当科の上位手術は、K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術、K5522冠動脈、大動脈バイパス移植術、K610-3 内シャント設置術、K5551 弁置換術、K5612 ステントグラフト内挿術(腹部大動脈)となっております。当科の診療内容として、24時間緊急に対応できる体制を整え、心臓・大血管疾患、末梢血管疾患の外科的治療を中心に行っております。特に最先端治療である低侵襲手術として①心臓弁膜症に対する右開胸小切開手術、②胸部・腹部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術、③下肢静脈瘤に対するレーザー焼灼術を積極的に行っており、体への負担が少ないやさしい専門医療を心がけています。また最近では、高齢者の方々の手術が増加しており、手術侵襲を少なくするために人工心肺を使用しない心拍動下冠動脈バイパス手術を積極的に行っております。

※手術患者数は「医療資源を最も投入した傷病名」の診療科毎に集計し、一入院期間中に複数の手術を行った場合、主たる手術のみを表示する為、当科で実施した年間手術件数とは一致しません。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) 20 1.85 5.15 5.00% 75.95
K8411 経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用のもの)
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術
K7981 膀胱結石摘出術(経尿道的手術)
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合)
当科の上位手術は、K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)となっております。平均年齢75.95歳で全て60歳以上の男性でした。当科の診療内容としては、男性特有の病気である前立腺疾患をはじめとして、排尿に関するすべての臓器(腎臓、尿管、膀胱、尿道)の疾患の患者さん(女性・小児を含む)を対象に診断、治療を行っております。

※手術患者数は「医療資源を最も投入した傷病名」の診療科毎に集計し、一入院期間中に複数の手術を行った場合、主たる手術のみを表示する為、当科で実施した年間手術件数とは一致しません。
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循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他のもの) 66 4.86 4.91 3.03% 70.65
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極の場合) 24 5.29 13.54 8.33% 80.21
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞に対するもの) 23 0.30 14.26 0.00% 70.57
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 17 2.53 7.06 0.00% 73.65
K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術(その他のもの) 15 3.73 3.27 6.67% 60.87
当科の上位手術症例は、冠動脈へのステント留置加療数が一番多く、次いでペースメーカー移植術や心筋焼灼術などの不整脈疾患に対する治療となっています。不整脈治療に対する診断、治療材料を新規更新しており治療内容も充実しています。

※手術患者数は「医療資源を最も投入した傷病名」の診療科毎に集計し、一入院期間中に複数の手術を行った場合、主たる手術のみを表示する為、当科で実施した年間手術件数とは一致しません。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) 394 0.38 1.09 0.25% 65.92
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 88 2.41 10.11 6.82% 76.60
K721-4 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 55 0.98 3.78 0.00% 65.76
K654 内視鏡的消化管止血術 37 0.86 9.65 8.11% 73.59
K708-3 内視鏡的膵管ステント留置術 35 2.94 12.94 0.00% 72.03
当科の上位手術は、K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満)、K688 内視鏡的胆道ステント留置術、K721-4 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 となっております。平成28年度下部消化管内視鏡検査は1,580件施行しており、そのうち506件が内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術や早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術などの内視鏡的治療となっております。当科ではチーム内でオンコール体制をとり、緊急の症例にも対応しております。近年の内視鏡による診断・治療技術の飛躍的な進歩により、大腸癌や胃癌は早期の段階で発見し治療することによりほぼ100%完治できるようになっております。異常を自覚したり、健診で精密検査を進められた方は躊躇されることなく早めの受診をおすすめいたします。

※手術患者数は「医療資源を最も投入した傷病名」の診療科毎に集計し、一入院期間中に複数の手術を行った場合、主たる手術のみを表示する為、当科で実施した年間手術件数とは一致しません。
腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 49 1.94 2.45 6.12% 67.53
K610-3 内シャント設置術 10 11.00 18.40 10.00% 67.20
K596 体外ペースメーキング術
K6147 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈)
K688 内視鏡的胆道ステント留置術
当科の上位手術は、透析シャント狭窄による K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術手術が最も多く49件でした。内シャント設置術は心臓血管外科と協力し行っております。平成29年3月末現在で当科での維持透析患者数は83名で、平成28年度新たに透析導入となった患者さんは16名いらっしゃいました。

※手術患者数は「医療資源を最も投入した傷病名」の診療科毎に集計し、一入院期間中に複数の手術を行った場合、主たる手術のみを表示する為、当科で実施した年間手術件数とは一致しません。
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その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる
180010 敗血症 同一 14 0.21%
異なる 38 0.57%
180035 その他の真菌感染症 同一 - 
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 75 1.13%
異なる 10 0.15%
【180010:敗血症】ですが、入院の契機となった傷病名と医療資源を最も投入した傷病名が同一だった症例は14件で全退院患者さんの0.21%でした。内訳として救急車搬送10件(71%)、他院や施設からの紹介4件(29%)、死亡退院1件(7%)でした。契機と異なる38件の内訳は救急車搬送25件(66%)、他院や施設からの紹介12件(32%)、死亡退院7件(18%)でした。どちらも高齢者が多く平均年齢は76.5歳で、非常に重篤な疾患であり死亡率が高い結果となっております。

【180040:手術・処置等の合併症】の入院の契機となった傷病名と医療資源を最も投入した傷病名が同一だった症例75件のうち55件(73%)が透析患者さんの透析シャント狭窄や閉塞での入院でした。その内13名が同疾患で2回以上の入院を繰り返されていました。シャント狭窄や閉塞の原因として考えられる事は、動脈硬化により血管そのものが細くもろくなっていたり、長い間シャント血管を使っている間に血管が細く狭くなったりする事が考えられます。また低血圧や透析中・透析後 の血圧低下などによりシャント部の血流が悪くなりつまりやすくなります。予防として血流を確かめる習慣を持つことや、シャント部の圧迫を避 け重いものをぶら下げたり乗せたりしないことが重要です。

※患者数10症例未満(-)表示
更新履歴
20170928